信州大学 鈴木研究室

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2018.01.21

新学術領域『生命分子システムにおける動的秩序形成と高次機能発現  第6回国際シンポジウム(2018年1月20、21日@浜松)

新学術領域『動的秩序と機能』の最終年度における最後の国際会議に、松井君、渡邊君、乾君と共に参加してきました。最終年度の今回は、本領域を立ち上げられた計画班の先生方の発表が中心となり、生物・化学・物理・先端計測・計算科学をはじめとする分野の異なる数十名の先生方が結集して重ねてきた知見が、とても大きなものになったことを実感しました。

私個人の話となります。私はこの領域の公募班員として1期・2期と合計4年間参加させていただきました。大学でテニュアを取得後、ちょうど腰を据えて大きな研究をしたいと思っていたころ、研究室の力もついてきたころと判断し、国家プロジェクトへ応募し、参加が認められたことは本当に運が良かったと思っています。一人も知り合いのいない領域に飛び込んだことも功を奏したと思っています。サイエンスを愛する先生方、並びにその門下生が多数集まり、朝から晩まで休憩のない数日間の合宿をいくつ重ねたかは簡単には思い出せません。東工大の高田先生・青木先生とは分子マシンを、名古屋大の内橋先生とは、水中の分子の挙動を可視化する唯一無二の高速AFMを、生理学研の村田先生・ソン先生には、昨年のノーベル化学賞の受賞対象であるクライオ電顕を介して共同研究を継続させていただき、既に共同研究成果として公表することができました。その他にもお世話になった先生方との思い出をすべて並べるにはスペースが全く足りません。業績では表せない、研究者としての心構え、研究室運営、若手育成(私もまだ若手枠かもしれませんが)・・この4年間の鈴木研の成長を実感しています。この領域が無かったらお知り合いになれなかったであろう先生方ばかりでした。未来を語るのは好きであっても、過去を振り返るのはあまり好きではない性分ですが、昨晩はたくさんの先生方と領域での発展を語り明かしました。ここで得た皆さんとのご縁と経験は、研究室の大きな財産となりました。いつかまたどこかでお会いすることと思います。領域代表の加藤先生をはじめとする計画班・評価班の先生方、本当にありがとうございました。ここで得た力を活かし、私も持ち場で、研究活動をエンジョイし、自分のサイエンスを大きく発展させてみせます。

(鈴木大介)