信州大学 鈴木研究室

Research研究内容

Research.04

環境に調和した循環高分子の開発

エラストマー(ゴム状)微粒子はハイドロゲル微粒子と同様にやわらかいコロイド粒子です。当研究室が主に注目してきたハイドロゲル微粒子とは異なり、エラストマー微粒子は既に広く工業的に生産され、塗料や紙加工、接着剤などとして、私たちの身の回りの製品として存在します。
エラストマー微粒子は、優れたフィルム形成性を発揮しますが、一般的にその力学的特性が弱い事が欠点として挙げられます。当研究室では、分子スケールの機械(分子マシン)を活用することで、従来使われている多量の添加剤や後処理を必要とせず、とても強い微粒子フィルムを実現することに成功しました。これにより、アレルギー等を誘発する可能性がある不純物等を嫌う医療品や化粧品などへの応用が期待されています。
また、高分子微粒子はスマートフォン等の精密材料を構築するうえで不可欠な素材です。上で述べた当研究室が開発した技術をさらに発展させ、次世代の高分子微粒子へと進化させることによって、資源の枯渇や環境破壊などの世界的な問題を解決することを実現できると確信し、現在プロジェクト研究によって大きく舵を切ったところです。

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